
日本の英語教育はアジアの中でも結構後れを取っているみたいだ
ニューズウィークでも紹介された日本におけるTOEFL iBT平均スコアは73で中国や韓国より10位以上下のランキングに位置付けられているとのこと
ただ世界平均で見ると2006年の平均のスコアは79だったみたいだが、2020年には87まで上昇していて世界的にも全体的な英語力は向上しているのが最近の傾向らしい
2020年のTOEFL iBT国別平均スコアでは、台湾が85、韓国が86、中国が87となっていて日本は73
こうしてみると後れを取っているのがわかる。
国際社会で求められる英語レベルはCEFR B2=英検準1級
今の時代はグルーバル社会ということもあり英語なしで生きていくとなると色々な障害が発生する
というのはインターネットに出てくる情報の6割が英語で書かれているもの
科学、テクノロジー、医療、ビジネス、教育、経済、社会などのジャンルについてネットで検索すると英語で書かれた記事の方が情報量が多く日本語で書かれたものより圧倒的な量だ
今日本で感染者が増えているコロナ感染症に関する記事なども日本のメディアが出す情報は国によっていろんな情報規制されているので公には報じられない
一方、海外の記事や論文などをグーグル検索してみると最近インドネシアで発見された重症化リスクのあるBA4.75の変異株についても情報にアクセスすることができる
こういう時に英語ができると最新の情報にアクセスして理解することができるが英語が苦手だとどうしても情報弱者化してしまう
果たして日本人が不自由なくこうした英語で書かれた情報にアクセスして情報を理解できるのかということを考えてみると残念ながら難しい
というのは文部科学省が要求している英語力は高校卒業時の段階でCEFR A2=英検準2級レベル程度
高校卒業までに英検準2級レベルの英語力があることが前提で大学に入学して一気に英語の授業が減ると正直これ以上の英語力アップは期待できない
仮に大学で継続的に授業程度で英語を勉強して底上げしてもリアルな大学生に英語レベルってCEFR B1=英検2級レベルが現実的な数字だと思います
B1レベルでは海外の情報にアクセスして記事や論文を読むには厳しいレベルなので不自由なく海外から情報を入手して理解できるレベルではないと思います
目標が低すぎるから諸外国から遅れをとる日本の英語教育
日本の高校卒業までに求められる英語レベルはCEFR A2=英検準2級程度
CEFR A2レベルとは大体海外旅行を不自由なくこなせて、簡単な日常会話が出来るレベルとされています

難しい会話は到底できるレベルではないわけです
なのでA2レベルというのは海外メディアの記事、海外映画・ドラマ、ビジネス、洋書や論文を不自由なく読んだり聴いたりするには程遠いレベルであり、これらの英語を不自由なく理解するにはCEFR B2レベル=英検準1級レベルの英語力が求められます
英検準1級って日本の大学4年生が受験すると全員受かる者なのかというとそんなことはなくほとんどの学生はそこまでの英語力を持ち合わせずに大学を卒業するのが普通です
せいぜいTOEIC600程度が大卒者の平均だと思います
大学卒業時に全員、英検準1級又はTOEIC800以上取れる人って全体の何パーセントくらいなんですかという話です
恐らくかなりの上位層1割~2割程度の話になるのではないのでしょうか
これじゃ世界と戦うには不十分すぎるわけです
日本の英語教育は日常会話に重きを置きすぎている
最近は幼少期から英語教育が必要だとか小学校から英語教育が必要だと提唱する人が多い
だから学校でも英語の授業数が増やされてたりする
そういう努力により昔より今に方が日本人の平均的な英語力が上がったのはあるかもしれないが、だからと言って英語を実社会で操って運用できるような能力がある人が多いわけではない
事実日本人は中国や韓国より英語力がないのはTOEFLのスコアでも明らか
ではなんで日本人が中国、韓国、台湾などの近隣諸国から取り残されているのかというとそれは日常会話にウェイトを置きすぎている点にあるんだと思う
皆さんも中学の時に外人の講師がきて英会話の授業とかあったでしょ
そういう授業て単なる日常会話レベルの簡単な英語を口に出して話すだけ
例えばハンバーガーショップで注文するとか駅で切符を買うとかそんなレベル
今思えば非常に面白味があまりなかった気がする
一方、英会話の授業ではなく普通の英語の授業も文部省の指導要領に従った実践では使わないような表現やチグハグな意味不明な英語(I am a penとか笑)ばかりが教科書に書かれている
結局日本の英語教育って改革されたといっても従来の授業はそのままで単に英会話の従業を週に2~3回増やしただけで本質はあまり変化していないんだと思う
英語を勉強する理由は偏差値をあげるだけで大学に入ればそれでいいみたいな教育になってるんでしょうね
中国、台湾、韓国の英語力が日本人より高い理由
中国、台湾、韓国にしても学校の英語教育に力を入れている
韓国や中国についてみてみると教科書にしても日本の教科書と比較してかなり分厚く、文法表現にしてもより実践的な表現だ。
日本の教科書みたいに”I am a pen”などという表現は出てこない
リアルな表現を英語の教科書に取り入れているとのこと
加えてある内容に関して英語でディスカッションしたりする授業などが行われているらしい
やはり、読む、書く、聴く、話すをバランスよく授業に取り入れていて実践的な授業ということが日本より英語教育が上手く行っている理由だと思います
日本人が自然な英語力を身に付けて英語力を向上させるには
読む、書く、聴く、話すという勉強をするのは良いことですが実は読むということはその中でも一番大事なことです
英語を日常生活に取り入れることこそ自然な英語力に繋がります
例えば興味のある分野の英書を読んでみたり、小説を読んだりすること
電車の中や寝る前など日常の生活で自然に英語の勉強として意識することなく読みたいと思ってその本を読める環境を作ると自動的に英語力は付いてきます
特に小説なんかいろんな英語表現や単語が出てくるんで読むだけで楽しみながら学べるわけです
興味がある本を読んだ方が必死になって参考書で勉強するより良い勉強になるかもしれませんね
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