
思い込みが罠になる!?
英検1級の2次試験に関しては簡単だという噂がネット上で溢れている
よくあるのは取り敢えず何か話せば合格するとか、詰まらず話せれば基本合格するというような情報が出回っている
今日は英検1級の面接試験で不合格になる良くある原因を考えてみようと思う
失敗の原因や傾向を考えることこそ合格への近道ですので是非参考にしてください
人間楽なことや自分に都合の良い情報に引き込まれる
私は英検1級の面接は3回目で合格しているので結構苦労したほうだと思う
3回目で合格したからまだいい方だけど、1次試験の免除申請のチケットを使い切ってまた1次試験からやり直したり諦めてしまう人もいるわけです
自分自身に不合格の経験があるからこそ書けることなんですが、実際に不合格になった後に次の試験に向けて学習するのは結構精神的に追い込まれるし焦りもあるんで余り良い物ではない…
そういう状況になったときにやりがちなことがあります
それは自分にとって都合の良い情報しか受け入れなくなること
例えばネット検索で自分にとって都合の良い情報だけを見つけて信じ込むというか思い込ませるという話です
これは不合格で免除申請で受ける人でなくても初めて2次試験を受ける人にも言えることなんですが結構みんな楽観的に考えている人が多いようです
具体的に受験者が信じやすい自分にとって都合の良い情報というのはどういうものなのでしょうか
・大特訓を丸暗記すれば合格する
・1次試験合格後、免除申請使い切るまで受け続けたら2~3回くらいで合格する
・面接でスピーチや質疑応答が上手くいかず沈黙してしてしまったけど合格した
こういう情報が典型的な例だと思います
こういう情報は結構厄介な情報でなんとなくそうなんだろうという妙に安心感を与える情報なんで厳しい言い方をすると自分にとって都合がいい情報なんです
私も試験に苦戦している時はそんな浅はかな考えでした…
それでは一つずつ不合格になる人の傾向を検討してみましょう
2次試験は合格率が50%~60%程度なんで2人に1人以上は合格するから簡単???
実際英検1級の2次試験の合格率は一体何%くらいなのだろうか
このことは以前ブログでかいたけど大体50~60%程度だと言われています
ただ正直なところ今具体的に特定した数字を出すことはできません
なぜなら英検は2012年度から2次試験の合格率を公表することをやめてしまったからです
参考までに2012年度以前の2次試験の合格率です
年度 | 2次試験合格率 |
2007年 | 56% |
2008年 | 58% |
2009年 | 59% |
2010年 | 62% |
2011年 | 61% |
御覧の通り2012年以降は公開されなくなりました
この数字を見るとあんまり難しくないと思うんですよ
例えば2012年度の62%ならかなり高い数字だと思います
しかしこの数字免除申請で受ける人を含めた数字なんで1発合格した人の率はもっと低いと思うし4回1次免除で受けて合格した人が何人いて2回目で合格した人は何人いるかなどデータとしては情報が不足しています
ただ、みんなこの60%の割合で2次は合格しているという数字を丸のみして都合よく考えているから2次試験は簡単だという噂が定着しているんだと感じます
受験する人からしたら60%の合格率という数字をそのまま丸のみしたほうが精神的に楽だし、受験して取り敢えず何か話しとけば合格するだろうという気持ちになりますから
更に私見を付け加えますけど上記の数字はあくまで英検の試験がリニューアルされる前のデータです
・今の1級の試験はどうかというとCSE導入で1次試験が以前と比べると合格しやすくなり合格者が増えている
・過去のブログでも紹介しましたがCSE導入ライティングだけ高得点が取れれば他のセクションで点を落としても何故か合格してしまう欠陥試験になっている
ただ英検側は英検1級の全体の合格率を変えていないと言っている
つまり1次試験の合格者増加分を2次試験で調整しているはずです
そういう意味では合格率60%というのは合格率が公表されなくなり試験がリニューアルされたあとが少し減っていて難化していると考える方が話が繋がります
なので1次試験に合格して2次試験を受ける人は昔の合格率に騙されて受けたら合格するだろうと軽く考えてします受験して撃沈されてしまうケールが多いのかなと…
私も初めて2次試験を受けたときは面接試験なんて簡単に受かるだろうと過信していた部分がありましたからね
とにかく2次試験をこれから受験する人は60%という古いデータに騙されてはいけません
仮に60%という合格率が今でも続いているとしてもその数字には初めて受験する人のみならず複数回受験してる再受験の人も含まれていることを忘れずに準備して受験するべきです
※何度も言いますが現在英検の試験の合格率は非公表です
大特訓を丸暗記すれば合格する?
英検1級の面接試験に挑む受験者のほとんどの人が購入する対策本が大特訓です
正式名称は英検1級面接大特訓という名前の本

この本は確かに良い本です
私も受験する前には熟読して内容を頭に入れました
以下の記事で教材は紹介していますがこの本は2次試験の定番中の定番の本です
だからこそ妙な安心感がありこの本を丸暗記すれな合格できるんだという話が世に溢れています
2次試験の受験会場に行くとわかりますが教室の待合室でほとんどの人がこの本を受験前に眺めていて少し奇妙な光景に思えます
受けたことある人ならお分かりかと思いますが笑
私の経験上ハッキリ言えることは一つです
大特訓を丸暗記しても合格できません!
何故ならこの大特訓に書かれている内容通りの質問が面接官から飛んでくるというわけでもないですしスピーチにおいても本に載ってる内容のトピック通りに出題されるかどうかはほとんど確率論の話になりますしほとんどのケースでは変化球であったり、本に載ってないスピーチトピックが出題される方が普通です
私は英検1級の2次試験は過去3回受験していますが3回ともこの大特訓で書かれている内容のスピーチトピックに当たりませんでしたし、質疑応答の面接官の質問も大特訓と同じものは聞かれませんでした…
受験した時正直大特訓と同じトピックで出題されたらいいのになあといつも期待していましたが徒労に終わったことは苦い思い出です
なので単に周りに人がそうだからという理由で大特訓などの対策本ばかりを強く信仰していると実際に受験すると痛い目を見るかもしれません
ただ大特訓は面接試験の中身を知るうえで参考になる良い本です
一応読んでおいて頭に入れることは大切ですしおススメしますが英検1級の2次試験で苦戦している人は大特訓ばかりを意識する傾向があるので気を付けた方がいいでしょう
1次試験合格後、免除申請使い切るまで受け続けたら2~3回くらいで合格する?
これは無責任なコメントだと思います
所謂数打てば当たるの理論そのものなんですがこういうコメントはよツイッターで流れています
1年以内は1次の免除申請で2次試験を受験できるので受け続けてなんか話せば何とかなるのではないか?
数打てば合格するだろうと安直に考える人が多いです
これは厳しい話自分に都合よく考えているだけですし現実逃避に近いものがあります
確かに数を打てば受験の機会は多く積めますが、自分が苦手な部分やダメだった点を分析し改善していかない限り合格するのは難しいと思います
何回も受けてたら受かるだろうとポジティブに考えられるのはいいかもしれませんが楽観論に走りすぎるのは良くないはずです
面接でスピーチや質疑応答が上手くいかず沈黙してしてしまったけど合格した???
面接でスピーチや質疑応答が上手くいかず沈黙してしてしまったけど合格したという情報がよくネット上で見かけることがあります
こういう情報を読むとこのレベルでも合格するんだから自分は大丈夫と考えてしまいがちです
特に面接試験を受験してから不安でたまらなく検索しているうちにこういう情報に出くわすと妙に安心感が出ますし受験前の人でも同じように感じてしまうかもしれません
まずこの点に関して言っておくと
英検1級の面接試験では沈黙はNGです
沈黙すると大きく減点される可能性があり不合格になる可能性も高くなる
これは常識です
なら、なぜネット上に沈黙でも合格したとかスピーチがダメでも合格したというじょうほうがでてるのかというと…
それってその人がたまたま合格しただけなんですよ
一般的な話ではないのであまり真に受けるのではなく面接時に沈黙は絶対ダメだという認識を強く持ちましょう
何にしてもそうですが自分に都合の良い甘い情報に流されずに我を持ち精進していくことが大事なことです
そうすれば自然に合格に繋がるはず!
では皆さま良い週末を!
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