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英検1級解読問題を解説:冒頭の単語が分からないと混乱?

  • 2021年12月8日
  • 2021年12月14日
  • 英検

知らないと冒頭の単語から混乱する

最初のタイトルから単語の意味が分からないと焦ってしまうことがありませんか?

こういう時は落ち着いてください

わからない単語も諦めずに読み進めると文脈から意味が理解できたりします

今日は冒頭から馴染みのない単語が出てきた典型的な問題を紹介します

話の内容は金融に関するものです

本日の問題:金融に関する問題(10分以内)

解答の解説

まずこの解読問題最初の段階からわからない人にはわからない英検1級らしい難しい単語が出てきます

タイトルになっているUsuryという単語です

いったい何のことだと思うかもしれませんがこれは高利貸しを意味します

そうです

金貸しのことですね

今日の問題はそういう話の問題です

では32問目の問題を考えてみましょう

質問の意味ですが

中世社会では高利貸しについて禁止されていたことは?

中世社会で高利貸しが禁止されていたことに関してて適切な記述を選ぶという選択肢です

まずこの問題は結構わかりやすいと思います

何故なら本文に記載されていない内容の記述が含まれているのでそういうのは排除できるから

まず1)のお金がないときなど金銭トラブルのとき身内親族以外から支援を受けるのは罪という記述

そんなのは本文に記載されていません

4についてもい賃貸借の仕組みを効率的に回すために金を借りる人が借金の意味を理解していなかったことを示唆している等もどこにも記述がありません

3についても教会や貴族の連中が莫大な資金で貧しい人を搾取していたと書いてありますがこれも違います

そもそも教会は中世社会では高利貸しに反対していた旨が本文で書かれていますし、貴族に関する貧しい人を搾取していた事実に関する記述もありません

結果答えは2になります

2段落目の5行目にその答えがあります

こう書いてありますね

要は貧しい人や金銭トラブルで困っている人は中世社会では莫大な資金を有する教会や貴族に助けを求めて抱え込んだみたいですね

そして、当時のキリスト教の影響が強い考えによれば道徳的にお金を困ってる人に貸すとき、貸主は社会・宗教上の責任からお金を貸す行為について利益を得てることは罪深いことだという考えがあったとのこと

そういう趣旨を読み取ると2が適切ですよね

2ではお金のある人はキリスト教の教えに基づく慈悲的な行為に対しては不公平な利益を得てはダメだと書いてありますから

なので2が適切です

では次に33問目をみてみましょう

パッセージによればお金の消費貸借で利益を得る方法として事実を述べてるのはどれか?

まず1の記述

他国や他の様々な産業分野でもお金を貸すことについての考え方は同じではなく、こうした視点は例示されている

そんな記述どこにもないんで間違いです

2の中世社会では利息の支払い方法がビジネスパートナーとの間で法的な問題を生じさせたという記述本文のどこにも書いていないです

3の中世の時代では利息と利益というのは異なる考えのものであったというのは本文で近い部分があるんですが別に異なるという考えというより中世社会では貧しく困っている人に貸したものに対して対価、つまり利息(利益)を得ることを間違っているんだと否定している考えでした

そのことは2パラの2行目辺りから書いてあります

下から3行目に”物を共有したり或いは貸し借りすることに対価を求めることについての社会的義務は間違っており、この考えは物からお金に交換の手段がシフトした後も依然続いていた”と書いてありますから

なので正解は4ですね

”一見法律に従っているように見せかけ貸金に利息を付けて間接的に稼ぐ”という4の答えなら本文と一致します

そのことは3パラグラフにそのまま書いてあります

Circumvent church and legal banと書いてます

つまりこれは法律の抜け穴のような仕組みでいかにも法令重視してますよと言いながらお金を貸して利益を得ていたという話

Circumventは回避するという意味です

では最後に問題34問をみてみましょう

この問題はそのまま本文全体の著者の考えと一致するものを選べという良くある問題

果たして流れを理解しているかが問われるもの

まず1についてですが”中世では利息法が農業が金融システムの限界を超えて急成長して初めて廃止が検討された”ってのは本文に書いてない話

2についてですが確かに貿易などの取引が発達する過程で教会は利息の禁止を撤廃することを検討しています。それは貸主など金融会社などが利息を付けないと商売にならないからということも記載されています

しかし、教会のリーダーシップが変わったという記述もないですし、仮にそうでもそのことが理由で利息禁止の撤廃を検討したわけではなさそうです

これは最後の4パラに答えが載っています

4パラの後半にそう書いてあります

お金の貸主にとってはお金を他人に貸しても利息が取れないので、これでは牛を誰かに貸したことにより自分がミルクを得ることを他人に奪われたのと同じだといった内容が書いてあります

そうした社会情勢から教会や学者たちは全面的に利息を禁止することを正そうとしたという話です

なので2は間違いです

ちなみに選択肢4に関しても4パラの後半の記述から答えが導けます

利息禁止の法律を緩和することに動いたのは銀行でもなく為替商人でもありません

”教会や学者”たちです

なので4も間違いです

つまり答えは3になります

ちなみに3についても答えが4パラに凝縮されています

4の”お金を貸すことに関する新たな姿勢というのはお金を他人に貸すことで損をしてしまう可能性があるという認識が高まったから”

正にその通りですよね

4パラの後半に書いてある通りで既に述べましたが”これでは牛を誰かに貸したことにより自分がミルクを得ることを他人に奪われたのと同じと、金貸し業をしていても全く個人の利益にならないし意味がないという考えが示されています

だから、利息法が改正されたんですね

だから3という選択肢に自然と結びつきますね

重要単語

usury 高利貸し

sin 罪

benevolent  慈悲の 善意の

destitute 貧困な 

nobility 貴族

英検の設問では言い換えや記述にない選択肢に注意

リーディングって自分の頭で情報を噛み砕いて理解しながら読んでいき事が結構大事だと思います

特にこの問題そうでしたがもっともらしく設問に答えが記載してあっても実は本文に全く記載のない単なる試験官の英作文であるケースや本文で書いたある内容の言い換えが出題されていることが多いです

特に言い換えならそれが正解なんですけど本文の内容を噛み砕いて頭に入れておけば本文の言い換え表現が特定しやすくなります

問題を解くときマーカーや鉛筆などでキーとなる部分に線を引いたり、単語に印をつけたりして情報を処理しやすくすることも長い解読問題で大事なことかと思います

ではまた

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