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英語力と実務翻訳は別のスキル



コロナコロナで少々うんざりしてきています

私は別に自粛はしてないし、無論カラオケとか飲み会や人と密になるようなことは全くしていませんが普段どおり生活しています

今日は部屋を整理していて面白いものを見つけた

それは僕が過去に仕事を通して作成した翻訳&専門用語を解説した単語帳

それはとある大手メーカーで技術翻訳をやっていたときのノート

自分は転職回数だけは豊富であるが(悪い意味で笑)、過去に働いた企業での業務ノートだけは絶対に捨てずに保管している

特に専門翻訳や通訳といった業務を通して得たノートは私にとって日誌のようなものだし、後々の仕事で役立つことが多々あるからね

特に翻訳なんて専門的な文書やマニュアルを訳すことが多いわけで、自分の作ったノートなんて宝物ですよ

コレがそのノート

相変わらず汚い字だ笑

これらは仕事でメモったものなんで殴り書きで汚い字なのはご了承ください笑

先ほどぺらぺら見返していて思ったことがある

まあ、実務の翻訳の能力って英語力があるだけじゃ全く使いものにないわけです

私は英語系の資格はTOEIC960、英検1級を保有している

加えてここでは詳細な言及は避けるけど、大学卒業してから学校に通い取得した国家資格もいくつか保有している

あえて言うならばメーカーで技術翻訳をするときにそういう過去の知識や経験を活かして仕事をしてたような気がしますね

これが英語だけの資格しかなく、その分野の背景知識がゼロで翻訳しろと言われたら結構苦労したと思います

例えば英語にしてもそうですが、TOEICで900以上あり英語力だけある人に文章を英訳させると確かに読めて、その意味をそのまま直訳して訳せるかもしれませんね

そりゃ文法や基礎的な英語の知識があるわけで…

ただ、それは単に英語を直訳してるだけでその分野に関する背景知識をベースに英訳しているわけではないということ

つまり、その分野の専門家がみたら変な文章だな

わかってないなと思われちゃいますね

実は私も昔ある別のメーカーで働いてたとき時間的理由から外注の翻訳会社に依頼して機械のマニュアルを訳してもらったことがありますが案の定変な文の翻訳で上がってきたことがある

無論専門的なマニュアルなんでクレームとかしたわけではありませんが、特殊な分野のものだし外部の普通の翻訳者の人に完璧を求めるわけではないんで仕方ないことだと思いました

その後、返却された文を自分で修正しましたがわかってないなあと思いながら直していったのを覚えています

何が言いたいのかと言うと特に専門的な技術系の翻訳というのは仕組みが分からないと英訳するのに無理が生じてくるんですね

単に英語だけで翻訳者になる人もいるのは確かなんですが、少し遠回りしながらメーカーとかいろんな製造現場をみてから翻訳の道に進んだ人との間では結構英訳の質に差が出てくるような気がします

例えばそうですね

こんな単語が出てきたときどのようイメージできるか???

その1

barrel coating

この単語を見て何も知らない翻訳者でメーカーでやる検査や作業内容を知らない人ならなら単にバレル・コーティングとそのまま訳すだろう

それはそのはずでどんな作業かという中身がわかんないだろうから…

これは”バレル塗装”訳します

具体的にはミキサーの中に研石を入れて金属部品を滑らかにする作業だ

単語を見てぱっとイメージできてるならそれは素晴らしいが、英語力だけに偏った翻訳者なら単にそのまま訳すだけなんで後々文脈での英訳がおかしくなってたりへんてこな文に訳されてたりする

その2

Silver plating

上記の単語はどうかな???

これは銀メッキ処理のことをいう

その3

scalloping or cropping

これは分かりにくいんで例文を記載しよう

Repair fan blade by scalloping or cropping

これは訳せますかね?

工業系の知識がない人なら単にカタカナに変換して意味が分からず訳すと思う

メーカーなどでエンジニアの経験があるという人ならscalloping or croppingという言葉で、あっ…コレはブレンド修理のことだなっとイメージが出来るわけです

僕ならscalloping or croppingがブレンド修理という意味だと理解してるので以下のように訳します

”ファン・ブレードにブレンド修理を施工する”

たいていの人はscalloping or croppingという言葉の意味にをどう解釈するかと混乱してしまうはず笑

ちなみにこのブレンド修理というのは金属の先端部とかが磨耗して形状に変化が生じているときに研磨して形状を整えたりする修理方法であり重工業メーカーではよくやる修理手順だ

かなりマニアックな話になってしまったがそろそろ今回の話をまとめよう

英語とは何かをするためにツールなんですよね

実務の翻訳をやるにしても、もちろん英語力は大事なのはわかります

ただ、英語力だけで偏ってしまうと実務では英語を上手く訳せないときが多々あるんです

そういうのはやっぱ英語力以外の要素で背景知識が不足しているのが原因かと

今英語を学習している人は広い視野を持って英語学習と同時にこれぞと言えるような専門的なことや教養にも目を向けてバランスよく学習を続けることが大事かと思います

そしたら英語力の先になにか別のものも見えてくるんじゃないかなって、自分が書いたノートを見返してみてなんとなく思ったというお話でした

今回のブログは単なる呟きレベルの記事になってしまいすいません笑



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